茶を縁に友好の懸け橋 高松で 2026 年中日茶文化交流会開催

2026 年 6 月 6 日、高松市日中友好協会・四国華僑華人連合会(以下、四華連)が共催し、公益財団法人中條文化振興財団が後援する「一葉一会 日中茶縁のひととき 2026」茶話会が、同財団の美藻庵・晴松亭茶室にて無事開催された。中国駐大阪総領事館の方煒副総領事、郭亮副領事が多忙の中出席し挨拶を行い、中日両国の茶文化愛好家が一堂に集い、茶を媒介に民間友好交流を深めた。

初夏にあたる当日はアジサイが次々と咲き誇り、風光明媚な雰囲気が茶会に雅趣を添えた。開会に際し、主催者を代表し高松市日中友好協会の佃会長が開会の挨拶を述べた。佃会長は総領事館関係者の来場に謝意を表し、茶は中国を発祥の地とし、日本に伝来後、当地の風土や文化を融合させ独自の茶道へと発展したと説明。両国の茶文化は源流を同じくしながらそれぞれの特色を備えており、今回の茶会をきっかけに試飲や交流を通じ参加者同士の心の距離を縮め、民間友好の土台を固めたいと語った。

続いて方煒副総領事が挨拶に立った。現在の中日関係の状況を踏まえ、民間の文化交流は両国関係をつなぐ重要な架け橋であり、茶文化交流は民間往来に適した手段だと指摘。中日関係者が知恵を出し合い、恒常的な交流を継続することで友好関係の健全な発展を目指すよう呼びかけた。また 6 という数字は中国では六六大順、万事順調の縁起の良い数字とされることに触れ、出席者のご多幸と中日友好の順調な進展を祝した。

四華連の毛専務理事は中日茶文化関連の資料を配布し、登壇して講話を行った。毛氏は茶が中国から日本へ伝わった歴史的経緯を整理し、歴史を通じた両国茶文化の融合にまつわる故事やことわざを紹介。茶は山海を越えて中日共通の文化シンボルとなり、古来より茶道を通じ数多くの民間交流が生まれてきたと述べ、今回の茶会を機に多くの日本の方に中国茶の歴史を理解してもらい、茶文化を軸に民間交流の場を絶えず整備していきたいとの考えを示した。

茶会はその後、文化紹介と体験プログラムへ移行。中條文化振興財団事務局長の中條氏が日本の抹茶文化について解説し、抹茶の歴史と点前の作法を詳しく紹介した。中條氏によると、日本の茶道は中国唐宋時代の喫茶習慣を起源とし、数百年にわたる日本独自の改良を経て礼儀厳格で風雅な様式が確立された。財団では子供向け茶道教室を長年開講し、次世代から茶道文化を継承し、中日の茶文化のつながりを守りたいとの思いで取り組んでいるという。


続いて財団で茶道を学ぶ 8 歳の子供が点前のデモンストレーションを披露。参加者は実際に自ら抹茶を点て、試飲を通じ日本茶道の趣きを体感した。休憩を挟んだ後、参加者は茶室を見学し、中日の茶室建築や茶道の歴史について談笑した。

中国茶紹介のコーナーでは、四華連の徐哲氏が中国茶芸の美意識について解説を始めた。上質な茶芸はまるで水墨山水画のようで、茶席には疎密や動静のリズムが宿り、茶器を温める時の端正な所作、香りを楽しむ時の集中した面持ち、湯を注ぐ所作、茶を振る舞う際の穏やかな心遣い、動作の緩急と呼吸の調和によって生き生きとした雰囲気が生まれ、余白を活かし無限の趣きを生み出すと紹介した。その後王暁純氏は今年摘まれた明前西湖竜井新茶を使用し、蓋碗(がいわん)による中国茶の淹れ方を実演した。蓋碗は蓋・碗・受け皿の三つからなる中国を代表する茶器で、茶を淹れるだけでなくそのまま飲むことも可能。来場者は湯の中で茶葉がゆったりと広がる様子を眺めながら新茶を味わい、中国茶芸特有の奥深い風情を満喫した。
各主催・協力団体のスタッフが力を合わせた結果、今回の茶会は円満に閉幕した。関係者は今後も同種の茶文化イベントを継続的に開催し、茶をきっかけとした交流の場を広げ、中日民間友好を深耕し、両国の伝統文化の相互理解と融合を進めていくと一致して語った。










