香川国際フェスタ-中国文化の華 四国香川に咲

中国文化の華 四国香川に咲く

一般社団法人四国華僑華人連合会が「2025香川国際フェスタ」に出展。

2025年10月13日、高松市の香川県国際交流会館にて「香川国際フェスタ2025」が盛大に開催され、県内各地域の文化交流団体が一堂に会し、多文化の融合と魅力を披露した。 今年は一般社団法人四国華僑華人連合会（以下、四華連）が出展し、「文化交流・手作りの美」をテーマに、視覚・味覚・体験を通して中国文化の独特な魅力を多角的に紹介した。

今回の出展は、四華連が主催する「中国文化大講堂」シリーズの一環でもある。この活動は、講演会や体験型イベントを通じて、日本の人々に中国文化の奥深さを伝え、日中民間の友好と理解を促進することを目的としている。

文化展示エリアでは、中国の国花である「牡丹」を中心モチーフとし、「富貴」「繁栄」「優雅」を象徴するその精神と文化的意義を紹介。牡丹模様をあしらった刺繍ドレスの展示や解説資料、インタラクティブ展示を通じて、来場者は「花開富貴」という東洋美学の世界観を体感した。

また、「中国で最も難しい漢字に挑戦」コーナーも大きな人気を集めた。多くの日本人や外国人来場者が筆を手に取り、「biang（ビャン）」という超複雑な漢字の書写に挑戦。楽しみながら漢字の構造の妙と中国書道の奥深さを味わった。

「中国伝統工芸体験コーナー」もイベントの人気スポットとなった。参加者は、中国の吉祥モチーフ（龍・鳳凰・蓮・雲など）をテーマにしたレジンクラフトを自作。液体が冷えて形になる工程に興味津々の子どもたちは、スタッフの指導のもとで創作を楽しみ、中国の伝統文化と現代技術の融合を体験した。

「中国点心販売・試食コーナー」では、無料試食が大盛況。多くの来場者が足を止め、本格的な中華菓子の味わいに舌鼓を打った。
さらに、「中国茶文化体験コーナー」では、香り高い「桂花烏龍茶」の無料試飲が提供され、やわらかな桂花の香りとウーロン茶の上品な余韻が来場者を魅了。「お茶を通じて友を得る」という東洋的なおもてなしの精神に触れ、日中の交流が自然と生まれるひとときとなった。

また、「団体活動紹介」パネル展示では、四華連がこれまで取り組んできた中日友好交流やボランティア活動、文化推進事業の写真と成果を展示。多くの来場者が足を止め、地域レベルでの中日友好の歩みに理解を深めた。

今回の出展を通じて、四国華僑華人連合会は中国文化の深い魅力を日本社会に伝えるとともに、華僑華人と日本市民の間に新たな文化的・感情的な絆を築いた。 今後も「中国文化大講堂」シリーズを軸に、異文化理解を更に推進していく。