春節は中華民族の最も盛大かつ伝統的佳節です。母国より遠く離れた日本のこの地でも毎年四国地区の華僑華人と共に春節を祝うイベントとして盛大に開催しています。2019年からは実行委員会に中国駐大阪観光代表処の加入及び中国駐大阪総領事館をはじめとする各界からの力強いサポートもあり、「歓楽春節㏌四国」と改名し、中国文化の発信と四国地域の友好交流として重要な役割を果たしています。2021年はかつてないほどの激動の一年となっています。この環境に順応するために春節イベントの開催においても新たな工夫を凝らしました。

今年の「歓楽春節㏌四国」はオンライン上での開催を試み、中国駐大阪総領事館の張玉萍代総領事をはじめ、香川県浜田恵造知事、高松市大西秀人市長、高松市の友好都市である南昌市黄喜忠市長、中国駐大阪観光代表処の石澤毅首席代表、ＮＰＯ高知市日中友好協会岡林会長など大勢の方よりビデオメッセージが送られ、イベントの開催を祝うと同時に、ビデオ画面を通じて華僑華人の皆さんに真摯な祝福と一丸となってコロナに打ち勝ち共に困難を乗り越えるよう励みのメッセージも伝えました。

コロナによる自粛で街全体が落ち込む中、春節の賑やかなムードを引き立て、街に少しでも元気を与えようと、今年も例年同様、丸亀町商店街に赤い提灯を飾りました。これと同時に、コロナにより家族と離れ離れになり、家族団欒が出来ない地域の華僑華人に少しでも祖国と家族からの暖かい心配りを感じてもらおうと、中国駐大阪総領事館より送られた “祖国はあなたの傍に”活動の春節ギフトセットと、（一社）四国華僑華人連合会が用意した“春節サプライズギフトセット”を香川県国際交流協会アイパル香川で配布しました。

まもなく新しい年になりますが、「歓楽春節in四国」の物語はこれからも続けていきます。来年はきっと皆さんと再会し、一緒に集まって共に春節の喜びを分かち合えることを信じています。