中国伝統文化・中華民族精神の継承、文化多様化に長けるグローバル人材育成を目的とする「中国文化青少年大講堂」シリーズ第9講が、大阪の花漾漢語との提携により6月9 日（日）高松市内の築地コミュニティセンターにて開催されました。中国において旧暦の元宵節、端午節、中秋節、春節（旧正月）は「中国の四大伝統祭り」と呼ばれています。今回は「四大伝統祭り」の一つである端午節を巡り、＜歓楽“粽”動員＞をテーマに、四国各地から30数名の華僑華人子女が家族とともに参加しました。

大講堂はまず、中国端午節の由来と風習の紹介からスタート。次に子供たちによる手作り粽大作戦を行い、子供たちはもちろん、初めて体験する親たちも大いに盛り上がり、会場は賑やかなムードに包まれました。粽作成後は参加した子供たち全員に“粽作り達人賞”が授与され、子供たちは良い思い出作りができました。

端午節の伝統風習の理解を更に深めるため、端午節には欠かせない龍舟の組立ゲームと端午節のクイズも行いました。また、プロジェクターに投影した花漾漢語チームのオンライン“空中講習”も開講され、中国にいる先生との楽しいゲームと、海を越えたオンライン講習を通じてよりよい勉強が出来ました。

在日華僑華人の子供たちは将来日中の友好を継いでいく後継者でありながら、小さい時に来日、もしくは、日本で生まれ、中国の伝統文化に触れる機会もなく、中国に関して何も知らない現状にあります。このような中国の伝統文化に触れるきっかけを作ることがとても大事なことだと常に感じています。これからも子供たちがもっと中国の文化に興味を持ち、日本で生活しながら日中両国の風習と文化に精通し、今後日中の更なる友好の懸け橋役として成長できることを願います。